独立開業をすると、窮屈な思いからずいぶん開放されます。

ちょっと早いもしれませんが、いまの段階から合格後のことをある程度イメージしてみませんか。行政書士になると、働き方がどのように変わるのか、どのような人生が開けるを少しでもイメージできると、勉強への身の入り方も変わってくるように思います。
ここでは私自身が行政書士になろうと思った経緯や、実際に独立してみた実感を述べてみたいと思います。みなさんのお役に立つことを願っています。

私が行政書士を目指した理由は、「定年のない働き方を手に入れたかった」。それに尽きます。ITの将来性が魅力で選んだ仕事(企業向けシステム営業)でしたが、現実は、想像していたのとはちょっとちがっていました。

行政書士の勉強をしていた頃も、システム営業の仕事は面白かったのです。だけど「この先ずっとこの仕事を続けるの?」と考えるとまさに???状態だったのです。毎日が多忙のわりに給料はそれほどでもないし、課長・部長になったところで、まあ65歳までです。蕎麦職人さんとかペンキ屋さんとか、そういう人たちが70代でもバリバリ現役でいるのを見ていたら、そういう生き方の方が将来に希望が持てるなと思いました。でも30代半ばで“手に職”というのもあまり現実的ではないので、バリューある資格で独立をめざしました。

●責任ある開放感が心地よいです。

行政書士になって一番良かったと思うのは、自分の時間を自由に使えることです。もちろん行政書士もお客様あっての仕事ですから、お客様の要望が最優先にはなります。その上で、とても自由なのです。就業時間の拘束がない、上司の指示・命令がない、会議もない…。サラリーマンからのこの開放感は天国ですね。開業3ヶ月くらいは仕事もあまりなくてヒヤヒヤしましたが(笑)、おかげさまで忙しくなってきたいまでも、何かに縛られているという窮屈がまったくありません。ある意味、自分が経営者として仕事を受けているのですから当然ですね。独立開業には責任ある開放感があります。

●前よりよく勉強するようになりました。

行政書士の仕事がむずかしいからではありません。会社では周りの誰かに聞いて済ませられたことも、開業者は全部自分で調べる必要があります。それに一件々々の仕事をもっと完璧に仕上げたいプロ意識が、開業者になると余計につよくなります。それが収入面でより上を目指す秘訣だからです。私の場合は、著作権や会社設立ということになりますが、世の中の流れを表面的にではなく、ネット等で事例に数多く当たるようになっています。勉強熱心になった自分のことが好きです。

●びくびくしなくなりました。

会社の吸収合併があるのではないか。部署変え・転勤があるのではないか。サラリーマンのころ気になっていた、そういう不安から開放されました。

逆に不安といえば「今月も仕事はあるだろうか」という、いつも張り詰めた気持ちがあるのも本当です。年配の書士さんから「真面目にやっていれば大丈夫。行政書士の仕事は継続するもの」、と励まされています。誠実な仕事ぶりが大切なことは、どんな働き方でも同じですね。